みなさんこんにちは、
グラフィックデザイナーのウエマツです。
今回は私が得意としていることのひとつ
「Aiの使い方」
について、グラフィックデザイナーだからこその視点も交えて紹介したいと思います。
Ai活用事例
Aiを活用して作れるモノは多岐に渡ります。
その中で私が手がけてきたものは、
・絵本の制作
・NFTの制作、発行
・さまざまなバナーなどのデザイン
・似顔絵キャラクター制作
などになります。
以上になります。
その中で、今回は、
「似顔絵キャラクター」の制作過程を簡単にですが紹介してみます。
Aiでのキャラクター制作
まず必要なものは、
キャラクターを作りたいモデルの写真2〜3枚
絵画生成系Ai Midjourney
対話型Ai ChatGPT
画像編集ソフト Photoshop
※注、今回はMidjourneyを使用しますが、基本的な使い方がわかっている前
提で話を進めます。わからない方は自分で調べてください。
それか、気が向いたらいつか書きます。
以上になります。
糖尿病になった自身の経験から、
血糖値と向き合い料理の研究開発をされ、活躍されている
土岡由季さんのキャラクターの制作の過程を使って解説していきます。
↑コチラが完成品
それでは始めていきましょう。
まず、モデルになる人の写真(なるべく顔が大きく写っているもの)を数枚用意します。
ここで重要なのは用意する写真は
「その人らしい表情」をしているものを選ぶことです。
これって感覚的な部分が強くて、言葉で表現することが難しいのですが、
例えば、
・笑った時の目の閉じ方
・ふとした時にする口の形
・真顔か笑顔か、その人らしい方はどちらか。
などなど。
目や口は人の特徴が出やすいので、
その特徴がしっかりと出ている写真を選びます。
この時に、最終的にどんなイメージのキャラクターにしたいのか
をしっかりと決めておくと写真選びが楽になります。
写真が決まったら、
Midjourneyを開きます。
(Midjourneyの基本的な使い方を知りたい方は自分で調べてください)
まずは顔を作っていきます。
そこでMidjourneyの設定を
「Nijijourney(ニジジャーニー)」
に変更します。
ニジジャーニーはアニメ風のイラストなどの生成を得意としている機能です。
萌系の美少女キャラなんかもこれで描けます。
この設定ができたら次に、
「describe」
という機能があります。
これは写真を読み込ませるとその写真を基に
プロンプト(指示文)をAiが考えてくれます。
そこに写真を読み込ませます。
今回はこの写真を使いました。
そうするとこのような感じでプロンプト(指示文)を4個考えてくれます。
考えてくれたプロンプト全部で画像を生成してもらいます。
↑こんな感じで画像が出てきます。
この機能で作った画像は、
100点満点で言うなら、
大体、0点〜良くて30点くらいの画像が出てきます。
その中で少しで良いので自分のイメージに近い要素が含まれている画像を選びます。
今回はこれにしました↓
今度は、この画像を基にしてここから別の画像を作ってもらいます。
この画像に
「3D cute pixar style」
という指示を出して画像を作っていきます。
↑そうするとこんな感じの画像が出てきます。
Aiは与られた情報の中から平均的なものを返してくる
という性質があることを理解してください。
基になった画像と、
ピクサー風の可愛いスタイルと言う指示の平均的なところとして上記のような画像になったということです。
Aiとの作業で大事なこと
Aiとの作業で大事なことは、
一回でゴールを狙うと言うよりも、
少しずつ条件を出してゴールに誘導していくという感じがいいと思っています。
最初は指示は短めにして軌道修正をするために少しずつ指示が増えていく、
くらいの感覚がいいと思っています。
これはChatGPTにも言えることなので、
最初は短い指示から、少しずつ指示を足していって一緒にゴールを目指す。
ということを覚えておくとAiとの付き合い方が少し見えてくるように思います。
あとは根気強くゴールを目指すだけです。
今回は顔を作るのが目的なので、服装やポーズなんかは無視していきます。
できてきた画像から少しでもイメージに近いものがあれば
次はその画像を基に指示を足しながらゴールを目指します。
指示を足したい時に、
ChatGPTで出したい指示を英語訳してもらっています(僕は英語が苦手なので・・・泣)。
ゴールに近づいたり遠のいたり・・・
とにかく根気よく続けます。
この作業だけで数時間使うこともザラです。
やっと納得のいく顔が出た!!!!!
ここからは
Photoshopも使っていきます。
納得のいく顔が出来ても、
その顔のままで髪型、服装、ポーズなどを変えることは出来ません。
これをやると顔も一緒に変わってしまう場合が多いので、
さらに根気よく頑張るのもいいけど
僕はめんどくさいので
体は別で作ってあとで合体させます。
ここからは顔は全然別のものができてもいいので、
今までのように画像
3D cute pixar style
の後ろに、服装やポーズなどの指示を入れて作っていきます。
顔や、髪型、体、靴、小物などをPhotoshopで切った貼ったしていきます。
今回は、
↑この体
↑このエプロン
↑この料理
あとは他にも何枚かの画像から必要なパーツを取ってくる。
それを貼り付けサイズや、色味を調整して完成!!!
↑これが完成画像になります
意外に似ていると評判です♪
Aiにはできないこと
大事なことはAiにできること、できないことを知ることかと思います。
最近では、Aiの発達により写真からそれなりのイラストは作ることができます。
私には数分で画像のイラストを描くことはできません。
ですが、Aiに写真からこのように全然違うアニメ風のタッチにするということはまだできません。
ここをお互いに補い合っていくことがAiとの共同作業には重要になると考えています。
さらに言うと、
キャラクター作りで大事なことって、
ただ似ているパーツ(口や目など)を描くことじゃなく
その人の持つ
「本質的なその人らしさ」
を表現することにあると思っています。
その人が使う言葉や、生き様をしっかりと理解すれば
それは、顔やちょっとした仕草に必ず出ています。
そこを見抜いて表現するということが
キャラクター作りには絶対に欠かせません。
いわゆるエモいデザインにもつながると思います。
このエモさがしっかり表現できていれば
多少似ていなくても大丈夫!
そしてその感覚はデザイナーなら
絶対必須のスキル
だと思います。
ロゴの制作や、さまざまなデザインにも必ずいきてきます。
ここはとにかく磨きまくるしかないと思います、
そしてここが弱いクリエイターはジリ貧だとも思います。
特にここからのAi全盛時代は!!!
まとめ
自分をモデルにしたこういうキャラクターって
とても喜ばれます。
何より汎用性が高く色々な展開が提案できると思います。
SNSなんかのアイコンもそうですが、
LINEスタンプ、
NFTにするとかもできます。
Aiで作ったイラストをもとに絵本の制作なんかもできます。
例えばこれは別の案件で制作した絵本になりますが、
この絵本の中に制作したキャラクターを配置してもしっかりと馴染みます。
このようにAiとの共同作業でこれだけのモノが制作できるようになりました。
Aiでさまざまな画像や、動画が作れるようになった今、
モノ作りでプロのデザイナーを入れるメリットは、
・できた画像の編集
・さらに高いクオリティの作品に仕上げる
・表現したい世界観の構築
・作ったモノの幅広い展開
これに尽きるかと思います。
ぜひ少しでも興味が湧いたらお気軽にご相談ください♪
以上、ウエマツでした〜