【本紹介】『ブランディングデザインの教科書』から学ぶ「本当のブランディング」

みなさんこんにちは、
グラフィックデザイナーのウエマツです。

こちらを読んで、そこから学んだ「本当のブランディング」について書いてみたいと思います。

まずは、この本から学んだ
『ブランディングデザインの本質』

それは、

これになります。

(この本で使われている「差異化」は、マーケティング用語などでの「差別化」とほぼ同義になります。)

ただ単純に「差異化」のために、
見た目を目立つモノにすればいい、
という簡単なものではないということはあらかじめ書いておきます。

ここから「差異化」を掘り下げていきたいと思います。

ここが全ての軸になります。

この「他とは違う本質的価値」の捉え方と解像度が大事になります。

ブランドの本質的価値を作る上で重要な基盤となるのは、

  • 一貫性のある経営戦略
  • ブランドの判断基準となり得る、ブランドコンセプトを持つ
  • 自分達の強みで、かつ他とは違うポイントを押さえる

こちらになるかと思います。

これらを丁寧に見直し、整理し、デザイン(作りあげる)していく。

ここを抑えずに見た目のデザインなどに着手してしまうと、強い差異化にはならず、根本的な問題の解決には至らない。

というわけです。

この本で書かれている「強い差異化」の定義は、

「持続性の長さ」を言います。

表面的にビジュアルを整えることや、売ることにフォーカスしたマーケティング手法を用いれば一時的な売り上げのアップは見込めるかも知れません。

ただ、一時的な手法は問題の先送りであって、根本的な問題解決ではないということを理解することが大事なのです。

なので、一番本質的なところに目をむけ、手を入れ、価値としてデザインする(作りあげる)ことが必要になります。

ここで今一度、ブランディングデザインとは、をまとめてみたいと思います。

ブランディングの基盤となるのが、
本質的価値を丁寧にデザインした、強い差異化

その強い差異化された本質的な価値を基盤にして、それが伝わるデザインに落とし込んでいく。

それができてはじめて、

「強い差異化」が、「強いブランディング」へと形を成していくわけです。

さらにその上に「マーケティング(売る)。」などの技術が入ってきて相乗効果で強さを増していく!

なので、大事なことは、ブランディングとマーケティングは似て非なるものであることを理解して進める順番を間違えないこと。

強いブランディングがあって初めて、強いマーケティングが生まれる、というわけです。

そして、そのブランドを作り上げるプロセスこそが、『ブランディング』というわけです。

以上が『ブランディングデザインの教科書』の紹介になります。

ブランディングという言葉がSNSなどで多く見受けられるようになりましたが、本当の意味でブランディングを掘り下げて説明してくれている本は他にないように思います。

世間での認識の多くが、
ブランディングとマーケティングを同じように扱い、ブランディングをすれば「売れる」という安直な答えに向かってしまっているように感じています。

ブランディングへの認識を本来あるべき形に整え、マーケティング(売ること)との相乗効果を最大にするためにも、多くの方が読んでおくべき本だというように思います。

特に、SNSの発達により個人にも光があたりやすい現代においては、個人でのブランディングのためにも一読する価値は大いにあると思っています。

今回も、安定して付箋だらけ、マーカーだらけになりました♪

以上、ウエマツでした〜